オリゴ糖とは?その種類と選び方について

健康にいいと話題のオリゴ糖ですが、昔からあったものなのでしょうか?

いつどのようにして広まっていったのでしょうか?

この記事でまとめましたので確認していきましょう。

オリゴ糖とは?砂糖の仲間だけど砂糖とは違う

オリゴ糖は砂糖の仲間

オリゴ糖は、砂糖の仲間の糖質です。

それ以上は分解できない糖質を「単糖」と呼びますが、オリゴ糖は単糖が数個結合してできるもので、糖質の種類では「少糖類」に分類されます。

一方、砂糖(しょ糖)のほうは糖質の中でも単糖が二つ結合してできるので、少糖類の中でも「二糖類」に分類されます。

糖質の種類のこと

「オリゴ」という語はギリシャ語で「少ない」という意味であり、「少ない個数で結合した糖」なので、オリゴ糖なのです。

ちなみに多糖類とは、だいたい目安として単糖が10個以上結合した糖質のことをいいます。多糖類には、ご飯やパンに含まれるデンプンなどがあります。

オリゴ糖は、わたしたちが日頃から口にする身近な食べ物の中に含まれています。例えば、大豆や玉ねぎやバナナの中にも含まれている糖質がオリゴ糖なのです。

オリゴ糖発見の歴史

そもそもオリゴ糖が発見されたきっかけは赤ちゃんのウンチでした。

今から100年ほど前に、パスツール研究所のティシエが健康な赤ちゃんの便からビフィズス菌を分離したことがきっかけとなり、腸内細菌の研究が進みました。

その結果、母乳で育つ赤ちゃんがミルクなど人工栄養で育つ赤ちゃんより健康なのは、母乳の成分の中にビフィズス菌を活性化させるものが含まれていることが分かったのです。

この母乳に含まれているビフィズス菌を活性化させるものこそ、オリゴ糖だったのです。

そのため質のよい母乳で育つ赤ちゃんは人工栄養の赤ちゃんに比べると便も軟らかく、便秘や下痢になることがあまりありません。

これは母乳に十分含まれるオリゴ糖がビフィズス菌のごちそうとなるので、ビフィズス菌が大喜びし、腸の働きがとてもよくなるためです。

その後さらに研究は進み、オリゴ糖は赤ちゃんだけでなくて大人の健康を改善するのにもとても役立つことがわかりました。

善玉菌と悪玉菌のバランスに働きかけるオリゴ糖

私たちの腸内には、「善玉菌」と「悪玉菌」という2つの細菌が存在するということはご存知かもしれません。

これらの菌は私たちの体に生じる少しの変化によって、優勢になったり劣勢になったりします。

善玉菌のほうが優勢であるなら、私たちの健康にとってよいことばかりが生じます。

免疫力は高まり、病気にかかりにくくなり、便秘や下痢にもなりにくくなります。

逆に悪玉菌のほうが優勢になると大変です。

体の免疫力を低下させ、腸の働きを低下させて便秘や下痢を生じさせるばかりか、ひどくなると大腸ガンなどの原因になるとも言われているのです。

そこでオリゴ糖です。

オリゴ糖は善玉菌の代表ともいえるビフィズス菌のご馳走ですから、オリゴ糖を摂取し続けるとビフィズス菌はドンドン活性化して、腸内環境はドンドン良くなっていくということです。

そうなると便秘の改善にも大きな効果が期待できますし、それだけでなく免疫力を向上させ、体全体の健康をよい方向へと導いてくれるということです。オリゴ糖の健康効果についてはこちらへ

オリゴ糖の種類と特徴について

オリゴ糖には幾つもの種類があります。

オリゴ糖食品を選ぶ際にも、どんな種類のオリゴ糖が使われているのか確認してみましょう。

フラクトオリゴ糖

バナナや玉ねぎなどいろいろな野菜や果物に含まれているオリゴ糖です。特にヤーコンという野菜に多く含まれます。砂糖から人工的に作られるものもあります。ミネラルやカルシウムの吸収を促進するので、骨密度の低下を防ぐ働きがあります。やや高価です。

大豆オリゴ糖

大豆から精製されて作られるオリゴ糖です。ほかのオリゴ糖よりも甘味度が高いのが特徴です。大豆をそのまま食べることでも摂取できます。

キシロオリゴ糖

トウモロコシの芯や樹木などに含まれる食物繊維から作られます。低カロリーで虫歯になりにくい種類のオリゴ糖です。強い整腸作用が特徴です。

ガラクトオリゴ糖

母乳にも含まれているオリゴ糖で、乳糖を原料として微生物の酵素で分解されたものです。甘みは弱くさわやかで、たんぱく質を吸収する働きがあるといわれています。

イソマルトオリゴ糖

家庭用シロップやテーブルシュガーによく使われている種類のオリゴ糖で、熱や酸に対して強い性質をもっているので料理などに最適です。虫歯になりにくく、比較的安価で売られています。

乳果オリゴ糖

ラクトスクロースとも呼ばれ、砂糖を加えたヨーグルトが発酵するときに生成されるオリゴ糖です。市販のものは天然のサトウキビのしょ糖と乳糖を原料に、酵素反応させて作られます。消化されにくいのでビフィズス菌増殖高価が高いといわれています。

ラフィノース

主にビート(砂糖大根)から精製される天然オリゴ糖です。酸や熱にも強く、料理にも使えます。抗アレルギー作用があることが認められています。吸湿性がほとんどないのも特徴です。

オリゴ糖の上手な選び方

便秘の解消やからだの健康全体を向上させるのに役立つオリゴ糖食品ですが、オリゴ糖が含まれていればどれを選んでもいいというわけではありません。

せっかく購入するのであれば、健康の向上に高い効果を発揮するものを選びたいところだと思いますし、そのほうが長く続けていけると思います。

でも、果たしてどれを選んだらよいのでしょうか?

選ぶためのポイントとして大きく2つあります。

オリゴ糖の純度 で選ぶ

比較的安価なオリゴ糖食品には、純粋なオリゴ糖以外にもいろいろなものが含まれています。

たとえば近所で売られていたシロップ状のオリゴ糖食品の原材料と含有量をチェックしてみたところ、純粋にオリゴ糖の含まれている割合は55%でした。

オリゴ糖以外には水分や砂糖など水あめの原料が含まれていました。

つまり、価格が安価である代わりにオリゴ糖の含まれる割合が少ないのですから、健康への効果の面を考えると決して費用対効果が良いわけではないということです。

またオリゴ糖以外の糖質が含まれている場合、それを摂取しすぎることで血糖値は上昇し、摂取カロリーも高くなります。

価格が安いからといってたくさん摂取するというわけにもいかないようです。

やはり健康面や便秘解消の効果を期待するのであれば、純度の高いものを選ぶ必要があります。

オリゴ糖の種類で選ぶ

オリゴ糖と呼ばれるものには実に多くの種類があることをご存知でしょうか?

たとえば牛乳や母乳に含まれる乳糖、醤油や味噌に含まれるイソマルトオリゴ糖、野菜や果物に含まれるフラクトオリゴ糖、ビート(砂糖大根)から抽出されるラフィノースなどがあります。

これらのオリゴ糖それぞれに特徴があり、健康面での効果も異なるようです。

アレルギーに効果のあるものもあれば、整腸作用の強いもの、血中アンモニアの解毒作用のあるものなどがあります。

しかし、腸内環境への効果を考えた場合に覚えておきたい重要な事実があります。

それは善玉菌の代表であるビフィズス菌には好き嫌いがあるということです。

ビフィズス菌は、現在分かっているだけで10種類以上存在しているそうですが、どのビフィズス菌も同じオリゴ糖を好むのかというとそうではないようです。

それぞれのビフィズス菌によってオリゴ糖の好みがあることが分かりました。

ということは、1種類だけのオリゴ糖が含まれている食品よりは、数種類含まれている食品のほうがより多くのビフィズス菌が活性化しやすいということです。

それでオリゴ糖食品の原材料を確認してみて、幾つのオリゴ糖が含まれているかどうかで判断するのもひとつの良い方法です。